彼らの発見の通り、細胞には我々のRNAをウイルスのRNAと区別する感知分子がたくさんある。これらの分子がウイルス遺伝子を見ると、サイトカインと呼ばれる免疫分子の嵐を引き起こし、体がウイルスに対処することを学ぶ間、ウイルスを寄せ付けない。



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ワイズマン教授とカリコ准教授が次に取り組んだのは、細胞がどのように外来のRNAを認識するのかを特定することだった。ワイズマン教授は「これには何年もかかった」という。



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mRNA摂取量が多いと、マウスは数時間のうちに死んでしまった。「mRNAが使えないことはすぐに分かりました」とワイズマン教授は説明する。 死因は炎症だった。数十億年にわたり、細菌や植物、哺乳類は全て、ウイルスの遺伝物質を見つけ、それに反応するように進化してきたからだ。



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合成mRNAを利用して動物にタンパク質を生成させる試みが最初に実施されたのは1990年。試みは成功したものの、すぐに大きな問題が発生した。合成mRNAの接種でマウスが病気になった。毛並みが乱れたり、体重が減ったり、走り回らなくなった。



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バンセルCEOは、mRNAのテクノロジーの準備が整ったちょうどその時に新型コロナウイルス感染症が台頭したことについて、「歴史的に見てもめったにないことです」と言う。 言い換えれば、私たちは幸運であったのだ。



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ほとんどのバイオ医薬品とは異なり、RNAは発酵槽や生きた細胞内で生成されるわけではなく、化学物質や酵素が入ったビニール袋で生成される。これまでにmRNAを使った医薬品は存在しなかったため、ワクチン製造の頼みとなる工場やサプライチェーンもなかった。



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とはいえ、20年間にわたる研究にもかかわらず、mRNAは昨年まで、どの医薬品にも利用されてこなかった。 Covid19初期、mRNAに特化したモデルナはゲノム情報から48時間でワクチンの設計図できた。それは米国で最初の感染者が確認される11日前。6週間以内に動物実験の開始を待つ冷凍ワクチンを準備した。



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研究者はワクチンをはるかに超えた将来も見据えており、mRNAを使ったテクノロジーが、がんや鎌状赤血球症、そしておそらくHIV治療においても、安価な遺伝子治療を可能にすると考えている。 ワイズマン教授はmRNAが重要な治療のツールになるであろうことはずっと分かっていた。



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新型コロナウイルスワクチンの成功は、パンデミックを終息させる可能性を持つだけでなく、mRNAが医薬品製造の新たなアプローチになり得ることを示している。 一時的な遺伝情報を細胞内に届けるタイプのワクチン(ヘルペス、マラリア、インフルエンザなど)の改良や変異型コロナにも寄与する。



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mRNAワクチンが人間の細胞に加える遺伝情報は、Covid19自体から借用されている。コロナが細胞内に侵入するときに用いられるスパイク(王冠状のタンパク質)の遺伝情報。このタンパク質単体では感染性を持たないが強力な免疫応答を促進する。2020/12終了の大規模臨床試験では約95%の有効性が示された。



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